ついに逝った! iPhone の「電源ボタン」「ホームボタン」を一切使わずに運用する方法。
最近すこぶる調子の悪かった iPhone 5 の電源ボタンがほぼ完全に逝きました。100回くらい強く押し込めばたまに反応するのですが、基本的には電源を一度切ってしまうと、電源ボタンからの復帰は不可能なくらいのレベルです。
そんな故障してしまった iPhone 5 。
通常なら Apple Store の Genius Bar の予約をして本体交換というのが一番賢いやり方かなと思いますが、NDA的なテストマシンとして使っていた iPhone 5 ということもあって持ち込んでも修理は受け付けてもらえないのも目に見えているので、このまま文鎮として使うか、なんとか知恵を絞って使いこなすか迷ってみたりもしたんですが、文鎮にしては軽量化が激しすぎて使えないので、結局 iPhone として使ってみることにしました。
というのが経緯。ま、どうでもいいですね。
要は、iPhone の重要な機能を担う「電源ボタン」あるいは「ホームボタン」などの物理ボタンが逝ってしまったときの対処法をメモ替わりにシェアしておきます。
なお、記事内のスクショはホームボタンも電源ボタンも壊れていない iPhone 4S のものです。なのでツッコミは不要です。
何はともあれ「Assistive Touch」だ。
なにそれ?くいもん?と言われそうな基本読めないくらいめんどくさい英語なんですけど、「アシスティブタッチ」という機能を使います。まずは、この機能はデフォルトでオフになっているのでオンにしてみましょう。
1.標準アプリの「設定」を開き、[一般]を開きます。
2.下へスクロールし、[アクセシビリティ]をタップ。
3.[アクセシビリティ]の一番下の方の[AssisitveTouch]を[オフ]から[オン]にする。
4.[アクセシビリティ]の最下段の[トリプルクリック]をタップして、[AssistiveTouch]にチェックを入れる。
これで準備は終了です。Assistive Touch が有効になりますと、画面上に白いボヤっとした丸いボタンが現れます。このボタンはドラッグできて画面上のどこでも配置することができます。スクリーンショット時にはちゃんと消えてくれます。
もう勝ったも同然です。使い方を知っていれば。
ってことで使い方の説明に移っていくことにしましょう。
ホームボタンを使わずホームボタンを押す
先ほど画面上に現れた、AssistiveTouch のボタンをタップしてみましょう。
このように専用メニューが出てきます。この中の「ホーム」をタップするとホームボタンを押したときと同じ挙動をしてくれるんですね。
アプリを立ち上げた状態でホーム画面に戻りたいときなど使い道はたくさんあると思います。ホームの部分をダブルタップするとちゃんとマルチタスク画面も表示してくれますよ。長押しなどのすべての挙動が再現できると思われます。音声コントロールも起動できました。
これですべてのホームボタンの機能はこちらの AssistiveTouch で代用できるということになりました。うれしいですね。あ、私だけですか。
先ほどトリプルクリックを設定したことを説明するのを忘れてました。
色々な操作をする上で、「AssistiveTouch ボタンが目障りなんだよ!」とブチ切れそうなあなたのためへの設定です。そんなブチ切れそうなあなたの心は「ホームボタントリプルクリック」で解決します。
ホームボタンも壊れてたらどうすんだ?はい、AssistiveTouch ボタンから[ホーム]をトリプルタップすればOKですよ。そこからの復帰はだいぶめんどくさいですが、ここでは割愛しておきます。
電源ボタンを使わず、画面ロックする方法
「画面ロック」というのは回転防止という意味ではなく、スリープモードにするという意味です。
同様に、AssistiveTouch ボタンをタップします。
先ほどと同じボタンが現れました。ここで、さらに[デバイス]をタップしてみて下さい。
するってーと、ほれ、画面上の左に[画面をロック]というボタンで出てくるんじゃねーかよ。それをタップするとおしめぇよ!
おっと、ドヤ顔っぽく説明しようとすると江戸っ子になってしまいました。なんちゃってですまん。
繰り返しになりますが、[画面をロック]をタップすると、ちゃんとiPhoneの画面は消えてスリープモードになってくれました。物理ホームボタンを押せば復帰できます。ただ、ホームボタンも壊れているとなると結構難儀ですが、方法はあります。詳しくは後述します。
iPhone の電源を電源ボタンを使わず切る方法
電源ボタンが壊れたときに一番どうしようかと思ったのは、ほとんど反応のない、電源ボタンを約3秒長押しできますか?って話。答えは簡単で「無理」です。
でも、大丈夫。それも AssistiveTouch ボタンが解決してくれますよ。
さきほどと同じく、AssistiveTouch ボタンをタップし、[デバイス]をタップ。先ほどの画面を出しましょう。
同じようなスクリーンショットでまったく恐縮なのですが、大事なので何回も貼りますよ。この画面の[画面をロック]ボタン。これが電源ボタンだと思えば、おのずと答えはわかりますよね?
そう、答えは「長押し」です。
長押ししますと、ちゃんとこのような画面になってくれるわけですよ。
ね、これで電源が切れましたよ。
ただ、ちょっと待ってくださいよ。一度電源を切ってしまったら、物理ボタンを使わずして、電源をいれることなんか不可能。ああ、これはもう文鎮確定だなと思っていたら、解決法がたくさん検索でヒットしました。
電源ボタンを使わずに iPhone の電源を入れる方法
早い話が、ドックケーブルから通電させれば自動的に電源が入りました。
一説にはUSBはPCなどに繋がってなくてもOKみたいなことも書いていたのですが、私の環境では iPhone 4S、iPhone 5 共に、PCにUSBが繋がっている環境下でのみ(つまり通電状態)電源が入りました。
その様子は動画でご覧下さい。
机が汚いのはデフォルトなので勘弁な。ってことで、これも物理ボタンを使わずいけました。
スクリーンショットも撮れますよ
決定的な一瞬を撮るのは非常に難しくはなりますが、静止状態のスクリーンショットなら十分行けます。
これまた、AssistiveTouch ボタンです。おさらいも含めて全ショット紹介しておきます。まずボタンを押して、
ここで[デバイス]をタップします。
ここで[その他]をタップします。
ほら、ここに[スクリーンショット]ボタンがあるんですよ!これをタップすることで、AssistiveTouchボタンを省いたスクリーンショットが撮れますよ。
もう完璧ですよね。やったー!!!
まとめ
というわけで、物理ボタンが壊れたからといってあきらめる必要はありません。うまく、アクセシビリティ機能を使えば、iPhone はまだまだ便利に使えますよってことで。
まあ、通常は冒頭にも申しましたように、「Apple Store」の「Genius Bar」で修理をお願いするのが一番だと思います。だいたいは新品と交換になるんじゃないかと思いますよ。Genius Bar は予約制なので、Apple Storeアプリを使ってあらかじめ予約してからお店に行くのがよいと思います。
では、よい iPhone ライフを!
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