iPhoneを「手動復元」してパフォーマンスも復元しよう
〜 「クリーンインストール」から元環境を構築する手順とポイント。
以下のエントリーはiPhone初期化を含んだ内容になっております。ここで書かれたことがすべてではありません。十分バックアップデータなどを吟味の上、実行して下さいませ。
白iPhoneに復元 Photo by kosei-papa
某氏は白iPhone4を買って復元している様子でした。私もiPhone 3Gを買って以来これまで、数知れず「復元」を行って参りました。もう慣れました。
復元機能は非常に便利な機能です。まっさらのiPhoneに先ほどまで使っていたiPhoneの環境をボタン一つでほぼ完全に元通りに戻せる素晴らしい機能です。その機能の素晴らしさは以前お伝えしたこともございました。
◇ iPhone 4 発売を前にして今一度「復元機能」をおさらいしておこう
〜現iPhone環境をiPhone4に移行する方法。[追記あり/SS追加]
https://www.donpy.net/standard-entry/tips/10341.html
(via 覚醒する? @CDiP )
今回、白iPhoneをゲットするにあたり、敢えての16Gモデルを選択しました。元々持っていた黒iPhone4は32Gモデル。既に10ヶ月近く試用しているiPhone4でしたので容量ギリギリまでデータを詰め込んでいたようです。
スクリーンショットを撮り忘れたのですが、なんと残り容量が1Gちょっとまで行っていたようで、そのまま16GのiPhoneに復元することは無理です。もちろん、無理矢理容量を16G以下に抑えてからバックアップを取り、そこからの復元も実行できたわけですが、これからもiPhoneを使い続けるにあたって結局クリーンインストールは避けては通れないのではないかと。
今回は元々使っていた環境を「バックアップからの復元」を使わずに「クリーンインストール」から手動で一部復元してみました。その方法とポイントについて解説していきたいと思います。
参考になれば幸いです。
(続きは折り込みます。)
「バックアップからの復元」が使えない(使いたくない)場面とは
先ほども述べましたが、iPhoneの便利な機能である「バックアップからの復元」機能が使えない場面が存在します。
・復元しようとするiPhoneの物理的容量が足りない場合
・OSのパフォーマンスが著しく低下していると思われる場合
・ローカルデータのゴミを一掃したい場合
上記の3点を場面として挙げましたが、下の2つについて付け加えて説明しておきます。
復元機能は便利なもので簡単に実行することができます。私もこれまで幾度となくこの「バックアップからの復元」を使って新しいiPhoneへの環境移行を行ってきました。
ところがここへきて、ホームボタンの反応低下、ホーム画面での挙動が怪しいとか他のパフォーマンスに関する不具合が頻発しています。これはあくまで予想なのですが、復元データ内に何らかの不整合とか、無駄なデータの存在を疑いました。(埃問題もあったりするわけですが、それ以外の要素も考えられます)復元のデメリットはこれらの不整合までも復元してしまうところにありそうな点があり、こういった状況の場合、OSのクリーンインストールが最もわかりやすく、スマートな方法ではないかと。
このあたりはかなり昔に @motomaka さんがクリーンインストールのすすめということをエントリー内で言及されています。私も今になって同じような考えを持つようになったわけです。
◇ iPhone 4購入前に絶対しておきたい5つのポイント
http://d.hatena.ne.jp/moto_maka/20100621/1277061327
(via もとまか日記Z )
それでは実際にクリーンインストールを実行し、元の環境を復元してみましょう。
はじめに:手動復元においてあきらめなければならないこと
まず最初に手動復元で絶対にできないことをまず述べておきます。それは…
「アプリの保持するローカルデータの復元はできない」
ということです。アプリ固有の外部連携機能によってクラウドやメールなどでデータ転送可能なアプリなら復元可能ですが、特にゲームアプリなどはローカルのみに保存されるデータが多く、ほとんどの場合はそれらのデータを復元することはできません。
今後ゲームのセーブデータをクラウドにて管理できるようなシステムが出てきてくれればうれしいなぁと思ったりもします。
クリーンインストールを実行する前の準備
クリーンインストール Photo by donpy
最も大事なことを最初に言っておきます。
この「手動復元」は「元環境を完全に元に戻す」ことを目的にしておりません。可能な限り必要な環境を最小限復元してさらに快適にiPhoneを使うためにやるわけです。その点をご理解の上で実行していただけると幸いです。
ただ、その準備はできるだけ周到にしておきたいところです。この準備こそが「手動復元」の肝心なところでありすべてなのです。じっくり行きましょう。
各ユーザーさんによってインストールされているアプリも環境もまったく違いますので解説が難しいのですが、考え方は逆算的です。最終的にどのデータが必要で、そのデータがどこに格納されているかを考えて行きます。消えては困るデータが何なのかを考えるわけです。それについてひとつずつバックアップを取っていけばよいわけですね。
その上でiPhoneが保持するデータを以下の4つに分類することができるのではないかと考えています。
○ OSレベルで保持されているデータ、設定
○ デフォルトアプリが保持しているデータ
○ サードパーティ製アプリが保持する外部連携が可能なデータ
× サードパーティ製アプリが保持するローカルで完結するデータ
先ほども述べましたようにローカルのみで完結するデータの復元は手動復元ではできません。残念ながら。ここは涙を呑んであきらめることにしまして、上3つのデータについてのバックアップを手動で取っていくことにしましょう。
◆ OSレベルで保持されているデータ・設定のバックアップについて
いわゆるiPhoneの設定情報ですとか、どんなアプリがインストールされているかというデータですね。いわゆる環境設定のバックアップとなるわけで手動復元ではこれらの設定情報をいかに詳細に保存するかが肝になってきます。それぞれについて私の行った方法と共に紹介してみたいと思います。
□ アプリ本体
(PC版 iTunes ←→ iPhone 同期)
Fullscreen Photo by donpy
iTunes経由でMacに保存します。普通に同期していれば勝手に保存されているはずです。
それでも不安な場合はMacのiTunesの左サイドバーメニューのiPhoneデバイスを右クリックして「購入した項目を転送」を選択すれば、iPhoneだけにインストールされているアプリがiTunesへ転送されます。
□ 壁紙データ
([設定]-[壁紙])
1000000191 Photo by donpy
壁紙データは設定から確認できます。それに該当する画像をメールなりFlickrなりに逃がしておきましょう。もちろんPCローカルに保存してもよいでしょう。Pastebotが便利かもしれません。
□ ホーム画面、フォルダの内容
(スクリーンショット)
iPhone4バックアップ Photo by donpy
ホーム画面11面すべてのスクリーンショットをどんどん撮っていきます。アプリの並べ方、仕分け方まですべてスクリーンショットで保存するわけですね。力業なのですが、案外これが原始的で確実です。もちろんフォルダ作成しているユーザーさんはフォルダの中身もスクリーンショットします。(スリープon/off ボタン+ホームボタンでスクリーンショットが撮れます。)
ちなみに私が作成したホーム画面、フォルダの内容はFlickrにアップしています。参考にしてみてください。
□ iPhone設定状況
([設定] → スクリーンショット )
こちらは必ず保存しなければならないものでもないのかもしれません。新しいiPhoneとして設定されたときにデフォルト設定にすべて戻るだけの話で、復元後自分の便利なように設定しなおせばよいと思われます。但し、メールアカウント等の情報は言うまでもありませんが、個別に保存しておきましょう。
設定画面のすべてでスクリーンショットを撮れば、だいたいの設定状況は思い出せるかと思われます。(私はしませんでしたが)
□ 着信音
これはバックアップというよりは元々iTunesに登録されている着信音がiPhoneに保存されていますので、特別バックアップは取りませんでした。最近ではアプリで着信音を作成できるものもリリースされていますので、iPhoneローカルのみで作成した着信音などはiTunesにバックアップを取っておく必要があるかもしれません。
◆ デフォルトアプリが保持しているデータのバックアップ
□ 連絡先・カレンダー・Safariのブックマークのバックアップ
・MobileMe を使う
連絡先・カレンダー・サファリのブックマークなどの普段絶対に必要なデータが保存されているデフォルトアプリなんですが、これらのバックアップは「MobileMe」が非常に便利です。
◇ MobileMe
http://www.apple.com/jp/mobileme/
(via アップル – MobileMe )
[設定]-[メール/連絡先/カレンダー]からMobileMeの設定ができます。同期の設定を確認しておきましょう。
1000000193 Photo by donpy
こういう時にMobileMeの真価が発揮されますね。
・それ以外の方法について
MobileMeを利用していない場合は少々めんどくさいのですが、既にGoogleカレンダーと連携していたりとか、連絡先バックアップアプリを使ってDropboxにバックアップを取る方法もありますので、データはきちんと待避させられると思います。
以下のサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか?
◇ iPhoneカレンダーとGoogleカレンダーを同期する方法。
http://wayohoo.com/ios/tips/iphone-google-calendar-sync.html
(via 和洋風◎ )
iPhoneのアドレス帳をDropboxでバックアップ!「連絡先バックアップ」が超便利
http://ozpa-h4.com/2011/03/03/renrakusaki/
(via OZPAの表4 )
連絡先バックアップ (Dropbox版) 1.5.0
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥230
販売元: SunVy Co., Ltd.
AppStoreでチェック → 連絡先バックアップ (Dropbox版) – SunVy Co., Ltd.
□ 音楽ファイル・写真ファイル
音楽ファイルについては基本的にはiTunesからの一方通行の場合が多いのですが、iPhoneのiTunesアプリから購入したものについてはPCへの転送が必要です。慎重にバックアップをとりましょう。基本的には同期すればokのはずです。
写真については大量にiPhoneに存在する場合はあれこれ迷わずiPhotoなどのPCへローカル転送した方がよいかと思われます。PCを使わずに転送を考える場合は「PictShare」などの写真共有サービスへの転送という手もあります。
PictShare – multiple photos uploader 1.4.5
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: ¥230
販売元: 啓 Ito
AppStoreでチェック → PictShare – multiple photos uploader – 啓 Ito
今回のホーム画面の内容などの写真も忘れずバックアップをとっておきましょう。
□ SMS/MMS ログの保存
普段やりとりしているSMS/MMSのデータの保存が厄介です。普段からi.softbank.jpアカウントを使っていれば問題ない話なのですが、こちらはローカルデータとしてのみ保存しており、ログそのものは復元すると消えてしまいます。
PhoneView – donpyxxx の iPhone 白 Photo by donpy
通常ではできないことはツールに任せてしまいましょうってことで、「PhoneView」というツールを使うと通話履歴とか連絡先、SMS/MMSの保存を統合的に行うことが可能です。
◇ PhoneView
http://www.ecamm.com/mac/phoneview/
(via PhoneView for iPhone and iPad – iPhone Disk Mode, SMS, Voicemail, Call History, Music, Photos, Notes Access – Ecamm Network )
Lite版もありますので試用した上で購入を検討されてみてはいかがでしょうか?SMS/MMSの吹き出し表示のままでPDF保存も可能なので、ログとして保存したい方にはお勧めのツールです。$19.95だそうですよ。
ちなみに私の場合はSMS/MMSは使わず、「Beluga」を使っておりますのでウェブに自動保存されています。復元してもこれまでのやりとりが消えることはありません。
Beluga 1.2
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: 無料
販売元: Beluga Inc.
AppStoreでチェック → Beluga – Beluga Inc.
その他アラーム設定なども必要ならばスクリーンショットを撮っておけばよいかと思われます。(そこまでしなくてもよいと思いますが)
◆ サードパーティ製アプリが保持する外部連携が可能なデータ
私が復元にあたり「やっちまった!消えちまった!」で一番後悔する部分が、アプリの保持するローカルデータです。基本的にはローカルデータの復元は難しいです。特にゲームデータはローカルゲームの場合はほぼ全滅するんですよね。悲しいことです。
しかし、ゲーム以外のジャンルのアプリでは、固有の機能として「外部連携機能」を持ったアプリは数多く存在します。ローカルに保存しているデータを外部に待避させることによって復元後にデータを戻すことができるわけですね。
その外部連携機能をもつアプリをすべて紹介していてはキリがありません。
・メール連携
・クラウドサービス連携
・iTunes連携
・Wi-Fi連携
以上が主な4つの連携方法があります(他にもあると思います)。ただ、その同期方法は自動でSyncされる場合もあれば、手動でSyncしなければならない場合もありますので、各アプリの挙動については今一度確認しておいた方がよいと思われます。
・録音データ(HT Recorderなどの録音アプリ)
・動画データ
・写真管理アプリ(カメラロールに保存されていない写真データなど)
・GoodReaderなどのリーダー系アプリ(動画やPDFが保存されている可能性あり)
などには大量のローカルデータが保持されている可能性があります。それらのデータもPCなどに待避させておく必要があるでしょう。
skitchrrng6t Photo by donpy
例えば、私がよく使っているアウトライナーアプリで「OutLiner」があるのですが、OutLinerのウェブサービス連携が可能です。ただし、Sync方法が手動なので、復元直前にアプリを立ち上げて全ての文書がSyncされているか確認しなかったために大量のデータが消えてしまった痛い思い出があるんですよね。
HT recorder Photo by donpy
HT Recorderなどもクラウド連携がありません。Wi-Fi連携であらかじめ保持したデータをPCに転送する必要があります。きっとあなたは気づくでしょう。アプリ内にもの凄い大量のデータを保持していたことを。この際ですから必要ないデータも削除するとよいでしょう。上のSSは私の録音データをMacに転送したものです。これだけ大量のデータを保持させていたんだなぁと反省しています。(してないけど)私の場合はめおとーくなどを収録しているので例外なのでしょうけど。
Todoアプリなども、私がメインで使っている「domo Todo+」はGoogleカレンダーに連携していますが、Wi-Fiで全項目転送保存することも可能なので、データを待避させてみたりもしました。
1000000197 Photo by donpy
特にGoodReader内のデータは大量になっているユーザーさんも多いかと思われます。Wi-Fi連携でPCに保存しておくことを強くお勧めします。
以上は復元を実行する前に絶対やっておいてもらいたい準備でした。また、この準備でやったことや保存した内容はメモして置いた方がよいと思います。
「復元」を実行し、「新しいiPhone」に設定しよう
これだけ大量に解説すると「なんだこのめんどくささは!」と怒られてしまいそうなのですが、色々な場面を想定してのお話ですので、実際の手順としては結構簡単です。復元後のiPhoneをすっきりさせる意味でも、この復元を通して「現状しているアプリの見直し」も同時にやって頂くと後のためになると思います。
さて、準備は整いました。それでは使い込んだiPhoneをまっさらにしてしまいましょう。
iPhoneをMacに接続し、iTunesのiPhone「概要」タブから復元を選択。すると最終の問い合わせが来ますので「復元とアップデート」を選択すると復元開始です。復元そのものはほぼ全自動で進行します。バックアップは手動復元後、致命的な失敗のリカバリーのために必ず取っておきましょう。もし手動復元で重要なデータを消失したとしても、バックアップからの復元から元に戻せる可能性があります。
(※ 但し今回の私の場合は物理的な容量が不足しているのでバックアップの意味はないのかもしれません。)
復元進行中は何もしません。ただ待つのみ。進捗バーの進捗度合いに一喜一憂して下さい。増減はしませんが。
システムの復元が終了しますと、バックアップからの復元か新しいiPhoneとして設定するかを聞かれます。今回はクリーンインストールからの手動復元をしますので「新しいiPhone」を選択しましょう。これでシステム復元は終わりました。
(※ SSは記事用に iPhone3G の復元時の写真を使用しております。)
ここからの復元作業はあなた次第です。
まっさらになったiPhone Photo by donpy
さて、今あなたの手元にあるiPhoneは買ってきたばかりのまっさらなiPhoneとまったく同じ状態です。工場出荷の状態ですから、iPhoneのパフォーマンスもMAXのはず。ちょっとそのままのiPhoneで操作してみて下さい。先ほどまで使っていたiPhoneとはまったく違うサクサク感が戻っているはずです。クリーンインストールの利点はそこにあります。
実はこの時点でほとんど今回のエントリーの解説は終わりなのです。なぜならそこからは準備した元環境の材料をひとつひとつ吟味しながら、まっさらのiPhoneに環境を構築していくだけなのですから。その準備は終わっています。
実際にiPhoneにアプリをインストールしたり設定を変えるのは最後です。まずは、自分がどうiPhoneを使いたいのかを今一度イメージし直すことが大切ですね。
・どんな設定環境が良かったか
・どんなアプリを使っていてどんなデータを閲覧したいのか
この2点だけを自分の頭だけでイメージしてみて下さい。それがあなたにとって必要最低限絶対に必要な要素なのだと思います。それだけをiPhoneに再構築すればいいんですよ。
それでも忘れてしまっていることも多いです。実は必要なことも忘れていたりします。そのために長々と準備をしたわけです。その準備通りすべてのアプリをインストールし、設定も保存しておいたスクリーンショットを参考に同じ設定すれば、ほぼ元の状態に戻るかと思われます。
設定復元
skitchUujHcv Photo by donpy
[設定]から設定項目をすべて見直します。私の場合は以下の点をチェックしていますので参考までに列挙しておきますと。。
・メールアカウントの再設定
・明るさ設定
・サウンド(SMS/MMSの音、音量、キークリック音OFF)
・SMS/MMS(サウンドの設定をガラスに)
・時計(アラームの再設定)
・キーボード(4種類→3種類に)
・Wi-Fiの接続確認をOFFに
・壁紙設定
このあたりでしょうか?
アプリ復元
skitch1zWLGS Photo by donpy
設定が復元したら元のiPhoneの操作環境も元に戻ります。そこからいよいよアプリの復元に移っていくわけですが、ここでも先ほど準備した、ホーム画面のスクリーンショット群を眺めてみましょう。
手動復元は文字通り、アプリのインストールもひとつひとつ手動で復元することになるんですが、そこがミソです。
今まで落としに落としてきたアプリの数は少なくないはずです。根性ですべてのアプリをインストールし直すことも不可能ではないんですが、再度インストールしてでも使いたいアプリが自然と浮かび上がってくるはずです。あるじゃないですか、Twitterアプリが10個くらいインストールされていたりとか、既に数ヶ月やってないゲームだとか。そういうアプリはばっさり切り捨てた方がよいと思われます。
ただ、ホーム画面1画面目に置いたアプリについてはすべてインストールし直すのも手ですね。それだけ利用頻度の高かったアプリになるわけですから。先ほど準備したスクリーンショットに従ってそのアプリを次々とインストールしていけばアプリの復元は終了です。あとは元々使っていたように配置しなおせばOKです。
よく使うアプリで言えば、
・SNS系(Twitter、Facebook,Instagramなど)
・メモ系(Evernote,FastEver,TextForceなど)
・メッセージング系(Fling,Belugaなど)
・Phone系(Skype,Viberなど)
・写真系(FlickStackrなど)
・カメラ系(OneCam,TiltShiftGeneratorなど)
・ストレージ系(Dropbox、SugarSyncなど)
このあたりを入れておけば私の場合あまり困りませんでした。逆にリファレンス系や、ライフスタイル系(天気アプリとか乗り換え案内系)は必要に応じてその都度追加していくと本当に必要なアプリが何なのか浮き彫りになってくるような気がしましたです。
アプリの復元が終わりましたら最終的にデータの復元を行います。外部連携機能を使ってWi-Fiあるいはクラウドサービスからデータにアクセスできるよう設定し直しましょう。iTunes経由で復元できるデータもあるでしょうから、画像、音楽ファイルなどを吟味して復元させましょう。
クラウドサービスのログインIDとかパスワードを大量に入れなければなりませんが、根性で乗り切りましょう。ゴールはすぐそこです。
まとめ 〜チェックポイント
以上の手順を全部読むと本当におなかいっぱいですね。今回自分のiPhoneで試してみて良かったなと思えたのは、
・iPhone4のパフォーマンスが元に戻った。
・実は使わなかったアプリが一掃できた。
・容量を圧迫していた各種データの見直しができた。
・外部連携を意識したアプリ選びができた。
・写真、メモ、音声などのiPhoneで生成できるデータの整理方法に興味が持てた。
こんな感じでした。ただ、あくまで手動ですから、かなり手間だったのは事実です。ただ、「何を」残しておけばクリーンインストール時に安心なのかを書き出すことができたことが備忘録としては大きいかなと思った次第です。
最後に、以上述べたことをチェック項目としてまとめてみました。
□ ホーム画面全画面+フォルダん内容のSS保存
□ 設定データはすべてSSで保存
□ アプリ
□ アプリ内データの外部連携は済んでいるか
□ 写真データ
□ 音楽データ
□ 連絡先データ
□ SMS/MMSログ
□ カレンダーデータの外部連携はできているか
□ 各種クラウドサービスのログインID、パスワードの保存
□ メールアカウントID、パスワードの保存
これらのデータのバックアップを行った上で、
□ 新しいiPhoneでつかいたいアプリの選定
□ 復元するデータの選定
を行えばよいわけです。これでかなり持ち運ぶデータもアプリも軽量化できるはずです。
「復元機能」を使わなかった本当の理由
以上がクリーンインストールからの手動復元に関しての方法とポイント解説でした。最後に少し言っておきたいことが。
物理的な問題もありまして今回はクリーンインストールを試みることになりましたが、真の理由は別にあります。それは今後のiPhoneの活用を考えると、やらねばならないと思ったからなんですよね。
「物理的なローカルストレージに頼りすぎないiPhoneの使い方を模索したかった」ということです。言い換えれば今後のクリーンインストールを楽にするためのアプリ選別/クラウド活用をしたかったためです。今後iPhoneは「クラウドデバイス」としてiOS5でさらなる躍進が期待されています。今回のクリーンインストールを通して「これからのiPhoneアプリのあり方」ですとか、「ウェブサービスとの連携」の重要性をますます感じましたですよ。
これからのiPhoneも便利に使いたいからこそ、運用についてユーザーが考え、アプリも含めて色々な選別、整理法を確立していくことが必要だなと思いました。あくまでiPhoneというガジェットは道具です。それを使いこなすのはユーザーにほかならないこと。それを今一度考えてみたくてのエントリーでした。
長文におつきあい頂きましてありがとうございました!ちゃんちゃん♪
参考サイト:
◇ iTunesにバックアップしたiPhoneのデータを漁る方法
http://iphone.goodegg.jp/archives/5871
(via iPhone.goodegg.jp )
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