ナビアプリの新時代到来。「navico 東名阪詳細地図版」レビュー【追記あり】

2010/07/242013/11/23アプリレビュー

本日iPhone用カーナビアプリとしてリリースされた「navico」。ナビアプリには目がない私なんですが、このアプリは今後のiPhoneナビアプリの未来を見た様な気がします。私が購入したアプリの中では最高額の5400円だったんですが、決して高くないと思いました。

navico 東名阪詳細地図版
カテゴリ：ナビゲーション
価格：5400円
販売業者：WAC.com
※アイコンをクリックするとApp Storeに飛びます。

また、全国版も発売されています。

navico 全国詳細地図版
カテゴリ：ナビゲーション
価格：6000円
販売業者：WAC.com
※アイコンをクリックするとApp Storeに飛びます。

なお、iPhone3Gは非対応機種となっていますので注意が必要です。また、VICS情報にも現在対応していないようです。（将来的には期待できそうですね）

さて、どんなアプリになっているのかドキドキしますねぇ。早速見ていくことにしましょう。

決して高くない

私が素晴らしいなと思ったポイントは

音声ナビがカーナビに一番近い。
ナビの精度が高い。
GPSの応答が速い。
マップの表示が速い。
年間契約ではなく、買い切り（2年のアップデート保証）

これらが挙げられます。これまで、「いつもナビ」（2800円/初回アプリ起動から1年間）ですとか「全力案内」（900円/初回アプリ起動から1年間）を使っていた私にとってはこれらの特長は従前のナビアプリでの不満点を払拭した感すらあります。

2012年のアップデートもアナウンスされているので、実質2年間は最新の地図データでナビゲーションを受けることができるわけで、5400円という価格も決して高くない設定ではないでしょうか？また、買い切りアプリのため、利用制限がないというのも好感が持てますよね。

オフラインマップの威力

（ランドスケープモードでの地図）

「navico」はアプリ内にマップデータを持っています。東名阪300エリアのデータを。容量にしてほぼ1GB。これまでのナビアプリの容量から比較しても圧倒的なデータを持っています。

これまでのナビアプリのマップデータはサーバーからダウンロードしていたかと思いますが、このアプリはマップデータを瞬時にローカルデータから読み込んで表示するので、非常に高速です。もちろんオフラインでも地図が閲覧できるのはありがたいのですが、一番の利点はネットからマップデータを読み込まないので、アプリ全体が非常に軽く感じ、GPSデータの受信も非常にスムーズなのではないかと思われます。ひいては、精度とか応答の速さに繋がっているように感じました。

モードに応じて様々なマップが見られる

地図色3色と、俯瞰モードが3種類の組み合わせで多彩な地図を体験できます。

昨日UPしたSSはすべて夜間モードなので背景が黒いんですが、昼間モードですと背景が白くなるようですね。あと気付かなかったんですが、左上のコンパスをタップするとノースアップ、進行方向、バードビューとマップの閲覧方法が切り替えられるんですよね。これも凄いです。

設定項目の多さが魅力

全てを試してはいませんが、その設定項目の多さに驚きました。ユーザーごとに細かく使い勝手をカスタマイズ出来る点も好感が持てますね。

設定メイン画面と操作制限モードの設定。運転者モードも搭載されています。大きくは地図設定、ナビゲーション設定、環境設定、お楽しみ設定に分かれているようです。

地図設定では、走行軌跡表示の有無、3Dランドマーク表示の有無など、地図画面について細かく設定出来ます。

ナビゲーション設定はナビアプリの命とも言えます。設定項目は3画面分に渡ります。抜け道探索、ETC機器探索までありますね。音声ガイドの音量の設定もこちらからできます。案内表示にも6項目設定項目があり、地図を見やすく各ユーザーさんがカスタマイズできる点が良いですね。

各種アラート案内、誘導時の縮尺変更の有無も選択できます。これは実際のナビゲーションで体験できますが、案内表示されるような分岐点の場合に地図の縮尺が自動で変更されるのですが、まるで本物のカーナビのようでした。

検索も凄い

検索は内蔵データ270万件とネットワーク検索データ4300万件から参照できるようです。凄まじい数です。しかし、購入したばかりで、私はいまいちつかいこなせてません。内蔵データから色々見つけられるようにならないといけませんね。。

こちらがフリーワード検索。内蔵データからの検索なので、かなり高速です。ちなみにAppleで検索すると Apple Store Shinsaibashiなどでヒットしましたよ。その他GPSデータからの周辺データの検索、施設検索も可能です。

住所検索。こちらはネットワーク検索ですが、思ったよりも軽快でした。その他電話番号、まっぷるコードからも検索できるようですよ。

ルート案内

それでは実際に仕事場から帰宅ルートを案内してもらうことにしてみましょう。現在地点から自宅へ帰る設定をしまして、いざ。

案内開始前に距離情報、到着予想時刻、料金に加えて天気情報も表示されます。到着予想時刻は刻々と変化します。かなり正確に案内してくれます。また、条件変更することで、距離優先、高速優先、高速回避、おすすめ条件を変更できます。

交差点に近づくと、案内ウインドウが表示されます。縦画面でも地図を邪魔しないよう工夫されていますね。画面下部には天気情報とか現在地情報が表示されます。

また大きな交差点を通過するとこの先の道順をリストアップしてくれます。一定時間経つと消えます。このあたりの制御が非常にスムーズで快適でした。

また、音声がこれまでのナビアプリとは違い、音声ナビのタイミングが素晴らしいです。300m手前から一度と、直前に一度だけのアナウンスがカーナビのように自然でした。何度も何度もアナウンスされると少々やかましいですからね。

縮尺も左に大きな「＋」「ー」のボタンが配置されており操作しやすくなっているように感じました。私は50m縮尺で使用しています。（デフォルト）左が10m、右が1km。このあたりの処理もアプリ内データの読み込みなので、他のナビアプリとは圧倒的に違います。とにかくスムーズです。あと、リルート時のルート探索時間がほとんどないところもうれしい点ですね。

高速道路付近での挙動も入り口を見失うようなことはありませんでした。また、地図上に有料道路の色づけがなされており、音声案内でも「入り口です」と案内してくれるので、間違って有料道路に入ってしまう心配もないです。これは知らない場所でも安心して使えそうです。交差点情報に「料金所」情報も入っているので、事前にもうすぐ料金所だということがわかる配慮がなされているのが嬉しい点ですね。

高速に入りますと、この先のインターチェンジ情報が自動的にリストアップされます。どこで降りるのかもすぐに確認できるのがうれしいところですね。