日本通信のシムロックフリー版iPhone4用MicroSIM発行の発表に関して思うこと。【追記・修正あり】

2018/08/16コラム

昨日アップした原文で、さまざまなご指導を頂きました。私の不勉強なこともあり、不正確な情報を書いたことと、今回のニュースの件=ジェイルブレイクなんだという誤解を生んだことをお詫び申し上げます。しかし、今回のエントリーについての私の言いたいことについては変わりません。その点を加味した上で追記、修正を行っております。それでもまだまだ足りない部分はあるかと思いますが、疑問点、不明点などはご指摘頂ければ幸いです。ありがとうございます。

iPhone界に衝撃が。

日本通信、「iPhone 4用microSIMカード」の優先受付登録を開始
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/08/06/064/
マイコミジャーナル

つまりはdocomo網でiPhoneを現実的に運用できるいうお話。ただし、シムロックフリーのiPhone用のシムです。この意味がわからない方はある意味幸せかもしれません。このあたりは詳しくは触れません。そこで私の思うところを書いてみたいと思います。

(続きは折り込みます。)

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続きはこちら。

日本を代表する優良企業であるdocomoの傘下企業回線と相互接続をしている日本通信が、企業としてアンロックiPhone4を推奨提供を前提にMicroSIMの発売を発表しました。

企業が儲けるためとはいえ、ここまで必死にMicroSIMまで作って、ソフトバンクの牙城を崩しにかかったということです。企業として、日本通信ではありますが、ひいては、docomoが理不尽に感じたことをこういう形でモラルすら崩そうという姿勢は逆に私には彼らが本気すぎてどれだけiPhone/iPadが優秀なんだと証明している行為なんだと思ったり。

それと同時に、私が日本通信へもった印象は、ユーザーの利益を全面に押し出したように見せかけた、卑怯な手段ではないかと感じています。それはdocomoに対してもまったく同じです。結局はdocomo網を使うわけですから。シムロックフリーiPhoneを輸入を企業として促進して販売網も確保しようとする動きです。Appleとソフトバンクは独占的な契約の元に日本でのiPhone4の販売を許されているわけですが、そのような動きは本当に問題のないことなのでしょうか?もし、docomoが心外だと言うならそういう弁明が即座に公式に出てくることでしょう。Appleに関しても販売網という意味ではルール違反ですし、一日も早いこの混乱について説明するべきではないでしょうか?

確かに、頑なにiPadのシムロック解除を拒絶し、iPhone4でも同じ姿勢を貫いたソフトバンクに対しても、個人的にも疑問を抱かざるを得ませんし、早く他のキャリアにiPhoneを解放してもらいたいという気持ちもあります。しかし、結局、その独占的な行動に対して、企業として大きな反感を抱き、企業的に考え抜いた戦略を練ったまでの行動なんだという言い分もわからなくはないのですが、今になって(iPhoneを獲得できなかった)ことの重大さに気づいたdocomo網を代表するdocomoにはiPhone3G獲得競争の際の殿様ぶりには今一度、猛烈に反省してもらいたいなと思ったり。

しかし、今回の一連の動きのどこに(企業の利益追求以外の)正義があるのでしょうか?私には企業としてのソフトバンクへの恨みと企業としての勝つために禁じ手を使ったと思えてならないのです。

日本通信がしようとしていることはiPhone4用のMicroSIMを発行して、シムロックフリーiPhoneを大量に日本に企業先導として輸入販売をしようとしているということに他なりません。一説によると、日本通信SIMは通信速度が300k程度のもので、決して自由な速度であるともいえないかもしれませんが、そこが問題ではないと思っています。すべては、日本におけるiPhoneの販売権がソフトバンクにあるにもかかわらず、そのような裏技的な販売法を企業としてやろうとしたことです。そのバックにはdocomo網の親分であるdocomoがついていると思えるからです。確かなことはわかりませんが、私が危惧するのは、企業としてこのようなやり方が通用したなら、一挙にdocomo本体がシムロックフリーiPhoneを大量輸入し、日本でのシェアを伸ばすことになるかもしれないということにあります。

そんな片方で、シムロック携帯であるソフトバンクから発売されているiPhone4に関してもジェイルブレイクとか、シムロック解除ツールの話題が出始めました。そこで私が思うのは。。

これまでのジェイルブレイク論争じゃないくらいのジェイルブレイク騒動が起こりそうな予感すらします。ジェイルブレイクさえしてしまえば、ソフトウェア的ではありますが、シムロックを解除することも可能になってしまうと。それを思うと、余計に心配が増してしまいました。

方や、ユーザー単位の力でジェイルブレイクを抑え続けられる時代は終わってしまうのかなぁとすら思いました。

今回のニュースにより、今までにない方面から一気にジェイルブレイクという言葉が表に出てきてしまう危惧は感じますです。便利が危険を見逃す。そんな場面がたくさん出てこようとしているのも事実だと思います。その上、それを商売にする方々もきっと出てくるでしょう。

そもそもジェイルブレイクなんてことは、簡単にやろうと思えばできたことなんですから、抑圧すればするほど、反発する方はいると思います。しかもその論法は嫌煙家の喫煙家に対する批判と同じ論評にすら見えたりします。(実害があるかもしれないよ。だから云々。という正論)そもそも、マナー/モラルの問題なのですから。(この際、マナーとモラルは違うよという論議はしたくありません。)

ただ、一生懸命JBの危険性を主張するサイトさんを私は知っています。それは本当のことを言っているのです。

これは私の意見なのですが、そこまでJBが危険でやめさせたいとネット上で伝えるなら、細かいことはどうでもいいからとは言わず、その危険性を網羅的に説明した上で、「やめとけ」と言ってもらいたいなぁと。誰しもそういう論調を見てはじめて「何で危険なの?」と思うところでもありますし。是非お願いしたいところでもあります。逆にそういうところでしか危険性は伝えづらい側面もあると思うわけです。(ジェイルブレイクすると便利と言ってるサイトで、細かくジェイルブレイクの危険性を書いたところでそこを真剣に読む人もいないんじゃあないかと。)

この一連のニュースに関して私は素のまま伝えるだけであります。ニュースそのものは今までソフトバンクでしか使えなかったiPhoneがdocomo回線でもついに使えるようになるという夢のような側面もある情報でもあります。これを無視するわけにはいきません。

ただし、実際にその運用方法を追求すればするほど、いろいろな問題にぶつかることになり、それを実行するたびにユーザーはリスクを負います。そのリスクもユーザー自身の責任の上で理解した上で実行しなければなりません。それはやってみなければわからない話だと思いますし、何も考えずにやる人はそれなり以上のリスクを負うことになるのは避けられません。トータルに考えても、ユーザーの利益になるとは私は思いません。だから私はJBはしませんし、勧めません。そこまで言ってジェイルブレイクの十分な説明がないのは不誠実と思われるかもしれませんが、それを承知で私は何の説明も致しません。ジェイルブレイクというものがある。そしてそれでそういう便利な機能を享受できる。しかし、それ以上のリスクを負うことにもなる、非常に危険な行為なんだということは言っているつもりなので。

しかし、やめろともいえません。なぜなら、ジェイルブレイクというものに関しては結局ユーザーのモラルに任せるより他はないからです。それも本当のことです。本当にやめさせたいならば、本当のことを言った上で相手に選択権を委ねる、というのが大人のするべきことなのではないかと思っています。

できれば、正規の手続きで大々的な発表会と共にdocomoからiPhoneが発売されてほしかったと思います。今後ソフトバンクもこの動きに対して何らかの対策を講じてくるように思います。そのニュースはしっかりと追いたいと思っております。

もしかして、この一連のニュースの裏でAppleが動いているとしたら…とか思うと夏のこの蒸し暑い夜も背筋が凍るような感覚すら沸いてきますが。裏で中間業者を挟んでAppleが日本に対してシムロックフリーiPhoneを流通させたとしたら…。今度は怖くて眠れなくなりそうです。

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