iPhone 4 発売を前にして今一度「復元機能」をおさらいしておこう
〜現iPhone環境をiPhone4に移行する方法。[追記あり/SS追加]

2013/05/19Tips

ちょうど1年前にエントリーした内容の焼き直しです。

iTunes

[2011.10.13] iOS5 リリースに伴い、iCloudを利用した復元方法エントリーをアップしました。

明日発売の iPhone 4S を iCloud から快適に復元しよう!
〜バックアップ機能からの復元を実践 / iCloud 容量節約 5つのコツ

https://www.donpy.net/standard-entry/tips/14622.html
(via @CDiP )

[2011.5.3] iPhone初期化から手動で環境、アプリを復元する方法についても解説しました。

iPhoneを「手動復元」してパフォーマンスも復元しよう
〜 「クリーンインストール」から元環境を構築する手順とポイント。

https://www.donpy.net/standard-entry/tips/13483.html
(via @CDiP )

iPhone4発売も間近になってきたことで、このあたりでiPhoneの復元についておさらいしておきたいと思います。また、来週早々にはiOS4のリリースも控えています。単にアップデートしてきたユーザーさんもそろそろiPhone4を見越しての復元については一度触れて置いた方が良いかもしれませんね。

iPhone4発売に伴い、旧iPhoneの環境移行については各ユーザーの責任で行わなければなりません。

こういう言い方をしますと、「iPhoneめんどくさいな」と言う人が出てくるかもしれないわけですが、それは早とちり。不便なんじゃなくて、使い方さえわかれば携帯ではできなかった、”完全復元”が可能です。つまり便利。ここまでiPhoneを使いこなしてきた諸氏なら簡単です。その準備も既に終わっているんですから。

復元の意味

DSC_1953

復元という言葉はなんか重たく感じるかもしれません。

Windowsの復元のイメージが結構大きいのかもしれません。いわゆる「不具合が起きたときにある復元ポイントまでシステム状態を戻す」的な後ろ向き的な利用法ですよね。要は「今あるシステム上で復元できる」だけであって、違うマシンでその復元は難しいわけです。

iPhoneの「復元」はそういう意味ではなく、もっと前向きな利用ができます。
iPhoneの復元機能は素晴らしいです。

例え本体が変わったとしても、きちんと直近のバックアップを取っていれば、元々使っていたiPhone環境をそのまま新しいiPhoneに反映できるのです。しかも極簡単に。24日に、iPhone4を手にしたユーザーさんの多くがその復元作業を経験することになると思われます。ですので、昨年の焼き直しではありますが、エントリーしてみました。

その概要、方法についてテキストオンリー iPod touchでの復元した際のスクリーショットを交えて書いてみました。参考になれば幸いです。

(続きは折り込みます。)

復元の準備

何はともあれ、「バックアップ」です。

バックアップの重要性があまりわからないって方も多いのかもしれません。しかし、
iPhoneを使いだして長ければ長いほど、そのバックアップの重要性は高くなります。

Fullscreen

とにかくiPhone4を手にする前に是非やってもらいたいことは現在使っているiPhoneのバックアップです。長い間バックアップを取っていないユーザーさんほど、この時期に時間をとってバックアップしておくことをお勧めします。iPhone4から心機一転、まっさらの状態から使うからそれでいいよと言う方は何もしなくていいと思います。

iTunes

バックアップですが、直前であればあるほど、先ほどいじっていた旧iPhone環境が忠実に再現されます。アプリのセーブデータもひっくるめて復元できますので、できるだけ直前にバックアップを取る事をお勧めしますが、こまめにバックアップをしていない方にとってはバックアップ時間は想像を絶するほど長い時間を要します。特にPCとの同期をあまりやっていないユーザーさんには注意が必要です。(一説によると12時間くらいかかる場合もあるらしいですよ)

※ iTunes9.2からiPhoneのバックアップが高速化したという噂がありますが、どうなんでしょうね。

あとの注意点としましては、iPhoneにのみアプリが存在し、PCにそれがない状態で復元作業を行う事は危険ということですかね?何が危険かと言いますと、最終的にはPCにあるバックアップデータを復元しようとするiPhoneにデータが転送されるだけのことですので、PCにそのアプリが存在しなければ復元されることもないということです。

Fullscreen

念のために漏れの無いよう、iTunesを起動して、iPhoneをDock接続した状態で、左のメニューで「○○のiPhone」を右クリックしてみましょう。そのコンテキストメニューから「購入した項目を転送」を選択して、iPhoneからPCにアプリを転送しておきましょう。

いざ復元!

ここで確認しておきましょう。

▽ 旧iPhoneからのバックアップを行った。

▽ 購入したものを転送した。

▽ 写真・音楽などのデータもPCに転送した。
▽ 上記のバックアップを実施したPCから復元を行う
iTunes 9.2がインストールされている

これを満たしていればまず間違いはないでしょう。

復元を始めるとあとはほとんど全自動で進行します。ここで注意なのはバックアップの復元の際、複数のiPhoneとかiPod touchを所有しているユーザーです。どのバックアップデータを選択するかはユーザーの任意なのですが、間違うと意図しない復元が行われます。つい先程バックアップしていれば最新のバックアップデータを使えば問題ありませんね。このとき「新しいiPhone」を選択しないようお願い致します。

バックアップからの復元のあとその他の復元が待っている。

Fullscreen

復元には2つの工程があり、まずシステム的な復元(OSの再インストール)が行われます。この時点でセーブデータとかデフォルトアプリに関するデータはすべて復元されています。この状態で使うのもよしです。

iTunes

システムが復元された後にiTunesがiPhoneを認識します。そこで、「新しいiPhone」として設定するか、「バックアップからの各種データを復元」させるかの選択ができるわけです。ここで、「バックアップからの復元」を選択します。

Fullscreen

その次に復元されるのが「アプリのインストール情報」「アプリごとのセーブデータ」「写真データ」「音楽データ」などです。iTunesの設定にもよりますが、基本的にはここで「同期」ボタンを押します。そこで既にiTunesに保存された転送データに基づいてアプリの構築が行われます。音楽データ、連絡先データとかSMSの内容まですべて転送されているはずです。

iTunes

アプリの復元の進捗状態はiTunesの上部ウインドウに表示されています。多くのアプリをインストールした状態でバックアップしているとかなりの時間がかかりますが、じっくり待ちましょう。

これで復元は完了です。

去年も申しましたが、これは妄想です。と言うのも、3GSでの復元の挙動とiPhone4がまったく同一だという保証はないからです。これで実機が届いてからきちんとうまくいくか確かめない限りはわからないことです。しかし、恐らくはこの通りの挙動で復元機能は働いてくれるものと思っております。

すべては各ユーザーの責任の上で行う行為ですので、ぜひとも慎重にお願い致します。iPhone4を目の前にして早く使いたいというはやる気持ちを押さえきれずとんでもないミスを犯さないよう十分気を付けて下さい。